平成29年5月3日
熊野古道・大峯奥駈を行く①
その昔、役行者が修行した修験道の道・大峯奥駈(吉野~山上ヶ岳~八経ヶ岳~天川)を1泊2日テント泊で旅してきました♪
8時半に近鉄「吉野駅」を出発!
ケーブルカーは、残念ながら運休・・・
七曲がりを20分ほど登り、
金峯山寺の総門「黒門」へ!
参道沿いのお店を散策しながら進みます。
9時に「金峯山寺」に到着。
「金峯山寺」は、白鳳年間(7世紀後半)役行者が金峯山の一千日修行で金剛蔵王大権現を感得し、その姿を山桜に刻み、山上ヶ岳(大峯山寺)と吉野山(金峯山寺)に祭祀したのが始まりとされます。
「金剛蔵王大権現」(パンフレットより)
「金峯山寺」の御朱印はこちら↓
次いで、大峯山護持院「喜蔵院」へ。
「喜蔵院」は、金峯山寺塔頭の一つであり、承和年間(834~848年)智証大師円師が一宇の堂を建てたのが始まりとされ、慶安太平記で有名な儒学者・熊沢蕃山も身を寄せていたそう。
「喜蔵院」の御朱印はこちら↓
続いて、大峯山護持院「桜本坊」へ。
「桜本坊」は、天武天皇が桜の吉夢を見て道場を建立し、役行者の高弟・角乗を住職に迎えたのが始まりとされ、修験道の根本道場として今日に至るそう。
「桜本坊」の御朱印はこちら↓
奥千本の桜並木のハイキング道沿いには、色鮮やかなアヤメがたくさん♪
来た道を振り返ると、遠くに「金峯山寺」も見えます。
更に舗装道路を進み、10時半に「吉野水分神社」へ。
「吉野水分神社」は、水の分配を司る天之水分大神を祀ります。「みくまり」が「御子守」となまり、子宝の神としても信仰されます。
「吉野水分神社」の御朱印はこちら↓
傾斜のきつい道を進むと、「金峯神社」の修行門が見えてきます。
「金峯神社」は、御祭神:金山彦命を祀る吉野山の総地主の神であり、すぐ近くには義経が追っ手から逃れた義経の隠れ塔もあります。
「金峯神社」の御朱印はこちら↓
神社脇の石畳を進みます。
何度も来てるけど、このイラストは急登すぎでしょ!?
ん?確かに急登でした~w
急登を登ること1時間半ほどで、12時半に「四寸岩山」に到着。
展望も良く、しばらくランチ休憩♪
先に進むと、すぐに「足摺宿」へ。
苔むした岩の間を進み、
気持ちの良い稜線♪
また、更にものすごく急登なイラストが・・・!?
しばらく歩いて、13時半に「二蔵宿小屋」へ。
「大天井ヶ岳」は水場のある巻道を行くことに。
今にも崩れ落ちそうな橋を通り、
水場で水分補給♪
14時半に五番関の「女人結界門」に到着。
この先は議論はあるものの、1,300余年前の開山以来、修験道の根本道場として宗教的伝統による女人禁制が今も守られています。
ここからは比較的ゆるやかな登りが続きます。
「鍋冠行者堂」
役行者が修行中に火を吹く大蛇に襲われた際、降りかかる火の玉を鍋を被って難を逃れたという故事から名付けられたそう。
しばらく平坦な尾根道が続きます。
油断していると鎖場が・・・
「洞辻茶屋」では、洞川温泉からの登山道が合流します。カップラーメンやジュースも販売♪
左を進むと、油こぼしや鐘掛岩などの行場がありますが、「大峯山寺」へ先を急ぐため、右に迂回します。
右のルートは階段ばかりで大変・・・ん!?前方から降りてくるのは・・・
山伏!!さすが修験道の山です。
ここでは、すれ違う度に「ようお参り」と声を掛けられます。
「役行者像」
「等覚門」をくぐると、
「西ノ覗」
大峯山の表行場の一つであり、命綱だけで断崖絶壁に身を乗り出し、「親孝行するか!」と問われ、「はい!!」などと叫びながら仏の世界を垣間見る荒行が行われます。
こんな感じで崖から吊るされます・・・
そして、16時にいよいよ「大峯山寺」へ!
「大峯山寺」は、女人禁制の山上ヶ岳山頂に建ち、天武天皇元年(672年)役行者がこの大峯山での苦行ののち、金剛蔵王大権現を感得し、その御姿を山桜に刻み、吉野(金峯山寺)とともに、大峯山の堂宇に祭祀したことに始まると伝えられる修験道の根本道場です。
「山上蔵王堂」(本堂)
天平年間に行基が大改築したとされ、現在の本堂は元禄4年(1691年)の建立だそう。また、山頂周辺には護持院5ヶ寺(龍泉寺・竹林院・桜本坊・喜蔵院・東南院)の宿坊が開かれています。
本日は本堂を開ける戸開式(山開き)が午前2時から行われ、多くの信者達が見守る中、護持院住職が人馬に乗って登場し、松明を手に本堂前の急坂を駆け上がったそう。この護摩場でも紫灯大護摩が行われ、国家安穏・五穀豊穣等が祈願されます。
【御朱印】
本堂内でいただきました。
本日は本堂を開ける戸開け(山開き)のため、戸開と書かれています。
竹ベラ?で書かれた書体は豪快ですね!
山上ヶ岳山頂(標高1,719m)
聖蹟「湧出岩」の前に一等三角点があります。
大峯奥駈道を弥山方面に進み、
17時に「小笹宿」に到着!
水場があるため、本日はここでテント泊することに♪
他にもテントがたくさん!
ここの水場はいつも水量が豊富です。
まだまだ陽が高いので、本でも読んでまったり過ごしました~
熊野古道・大峯奥駈を行く②へつづく↓
<大峯山寺>
住所:奈良県吉野郡天川村大峯山(山上ヶ岳)山頂
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