平成28年11月23日
當麻寺塔頭めぐりのラストは「宗胤院」(奈良県葛城市)へ。
他の方のブログを見て、いつか伺ってみたいと思っていました。
當麻寺「宗胤院」(そいにん)の御住職は書道・華道・茶道の指導はもとより、書家として大変有名な方で、書画や水墨画の個展を国内外で開かれているそう!
2001年にはなんとローマ法王にも謁見し、バチカン・サンピエトロ寺院でも個展を開かれたとか!
凄い方すぎて、簡単にお会いできるものなのか、ふらっと立ち寄ってよいものなのか、迷いながら山門をくぐりました。
「山門」の書体も味わい深く見事です!
「戦(いくさ)に出ずる千たび 自己(おのれ)に勝つもの 彼こそ最上の戦士(つわもの)なり」【法句経】
千の敵を倒せるようなどんなに強い人でも、ただ一人の己の心に打ち勝つことは難しいものだということでしょうか。
なんだか心に響きました。
「この世で一番美しいものは あなたの笑顔なのかも」
こちらも心に染みる良い言葉です。いつも笑顔を心掛けたいですね♪
庭園を散策。
落葉もまた趣があります。
こじんまりしていますが、きれいに手が行き届いています。
めちゃくちゃ緊張しながら、玄関に入らせていただくと、感じの良い奥様に奥に通していただき、あとからとてもにこやかな御住職が入ってこられました。
御住職の人の良さがにじみ出たお顔を拝見できて、まずは一安心していると、最初から冗談連発で話されるので、緊張が全く吹き飛んでしまいました♪
さっそく御朱印をお願いすると、さらさらっと達筆な文字!
流石です!
墨彩画の御朱印も書いていただけるようで、「何でもリクエストしてください」と言われたので、「えっ!何でも??」ってびっくり!!
花や風景はもとより、うさぎやねこなどの動物でもスマホの画像を見ながら書いていただけるそうです。
突然すぎて直ぐに浮かばなかったので、御住職におまかせすると、紅葉に浮かぶ三重塔など當麻寺の風景を描いてくださいました。
目の前で下絵なしでそれも1本の筆だけで一気に描かれる様子を目の当たりにして、御住職の絵心の凄さに素直に感動しました♪
それに「線が波打っているのは、歳で手が震えてるんじゃなくて、上手に見えるように計算しているんだよ。上手でしょ?」とか言いながら、常に笑わせてくる御住職の飾らないコミカルさにすっかりファンになりました♪
最後に好きな言葉を書いて下さるそうで、「心外無法」(しんげむほう)を選びました。
「心外無法」とは「心の外には法(真理)はない」、言い換えれば「心の中には真理がある」、つまり物事の良い・悪い・美しい・汚いなどを決めるのは自分自身の心であって、心のあり方が大切だということだそうです。
その後は、御住職の案内で堂内を拝見させていただきました。
玄関には素晴らしい書画が飾られています。
「画だけじゃなくて、書もすごいでしょ?」って自分で言ってたり・・・(笑)
襖絵の水墨画も見事としか言いようがないです!
圧巻ですね!!
なんと、お孫さんにせがまれて後から鹿を追加したそう。
結局、気付けば1時間以上も気さくにお話しをさせていただき、御住職の飾らない雰囲気に触れられたので、思い切って来てみてよかったと思います。
また機会を見て、是非お邪魔させていただきたいです。
<當麻寺宗胤院>
住所:奈良県葛城市當麻1263
電話:0745-48-2649
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